【11.人間は霊魂に勝てない】

たまに「悪霊にとりつかれたので祓ってほしい」という相談者がいて、「自分は除霊ができる」「霊魂を追い払うことができる」という人がいたとします。

しかし、これはほぼ不可能です。

まず、前提として、一般的に悪霊と呼ばれるような人間に干渉する未発達な霊魂は、人間よりも上手(うわて)だということを忘れないでください。
未発達な霊魂は地上で人間として生きた存在であり、他界後に人間にいたずらをしに地上に戻ってきた霊魂です。
そして、元人間なので、人間のことをよく知っています。
どういう場面でどういう反応をし、どういう感情が湧くのかわかっています。
さらに、未発達霊魂からは人間の霊的身体(幽体)が見えます。あまり知られていないですが、間気(肉体と幽体を接着する気)もうまく扱うことで、人間に干渉することができます。
人間のことを調べ尽くした上で干渉しており、二手、三手さらにその先まで人間がどう行動するか予測して動いています。

一方、人間側はどうでしょう。
悪霊(未発達霊魂)が見えません。
相手がどこからきて、どこに行ったのか。どういう技術を使って人間に干渉しているのか。
そんなこと人間にはわかりません。
そのため、相手が見えない人間側は一方的にやられっぱなし…という状態になりかねません。
それでも人間は気づきません。
表面意識は肉体の意識が占有していることが多く、霊的身体が傷ついてもわかる人はほぼ皆無です。
一方的に何十年もいたぶられ、死後はその未発達霊魂と二人三脚で歩むことになりかねません。

仮に、霊感の強い人で見える場合でも、なんとなくしか分かりません。
そして、未発達霊魂はその人の反応もすべてお見通しです。敢えて反応してもらうよう、わざわざその人に見えるようにしているのです。
人間側が「除霊する」と言って、何やらお祓いをしても、未発達霊魂には傷一つ付きません。
人間にそのような祓う力はありません。自分を過信しないことです。
未発達霊魂は祓われたフリをして、人間の反応を見て楽しんでいるのです。そして、その後は誰にも気づかれずにずっと相談者のそばにいたりするのです。


つまり、人間は未発達霊魂に勝てないのです。
相手からはぼんやりでも人間が見えて、人間からは相手はまったく見えない。
さらには霊的な技術も霊魂の方が数段上です。

そうなると、人類は未発達霊魂に負けることになります。
現に負けつつあります。

ただ、打ち勝つ方法がないわけではありません。

それは、未発達霊魂よりも強力な霊魂に願うことです。

強力な霊魂とは、我々人間よりも高級な守護霊・指導霊と呼ばれる方々です。

その方々を意識し、ともに残りの人生を歩んでいくことが人間にとって大切なのです。