【5.「悪いことしてないから地獄にはいかない。」のか】

「私は悪いことはしていないから地獄に行くはずがない。良いことも幾つかやってきたし、天国まで行かないまでも地獄に行くはずがない。」
そう思ったことはありませんか。

以前の私はそう思っていました。
はっきりとした根拠はないのですが「悪いことしてないのに地獄なんかに行ったら救われないじゃないか!そんなことは理不尽だし、ありえない!」と私は思っていたのです。

地上では法律違反をすれば罰則があり裁かれます。
逆もまた然りで、良いことをすれば良いことが返ってくると自然に考えてしまいます。
生まれたころからそういった世界(社会)で生きているので、この考え方は自然なのだと思います。
そして、以前の私はそのような考え方があの世でも通じると思っていたのです。

しかし、契山館で「霊魂学」を学び、この考え方について根本的な間違いがあったことがわかりました。
知るべきは、「あの世はこの世とは全く違う世界だ」ということです。
肉体もなければ物質でできたものは何一つない世界です。
よってあの世とこの世では法則も違うのです。

この世ではリンゴを空中で手離せば落下しますが、あの世ではどうでしょうか。
リンゴを手離すとリンゴが消えるかもしれませんし、浮遊するかもしれません。
そもそもリンゴなんてものはないのかもしれません。

この世とあの世は全く違う世界のため、法則も異なり、この世の常識は通じないのです。

そのことを気づくのに私は長い年月を費やしてしまいました。

 

話を表題に戻しますが、そもそも悪いこととは何なのでしょうか。
そして、良いこととは何なのでしょうか。

自分が良いと思っても他人にしてみれば迷惑だったということもあるでしょう。
また、その時は良いことであっても時間が経ってみると結果的に悪かったということも あるかもしれません。悪いこともまた然りです。
そのようなことは誰でも体験しているかもしれません。


そもそも良いこと、悪いことというのはその地域の文化によっても違ってくるのかもしれません。
さらには、同じ環境で育っても、個人でその考え方(善悪)が違ってくることもあるでしょう。
色々と考えていると善悪とはいったい何なのか、よくわからなくなります。

また、仮にこの世に明確な善悪があるとしても、果たしてあの世でもそのような善悪があるのでしょうか。
あったとしても、この世の善悪がそのままあの世の善悪になるのでしょうか。

あの世に善悪があるかも分からず、どういう世界かも分からないのに何となくこの世の感覚で「良いことをしたら天国に行ける」と考えるのは危険なのかもしれません。
地上の人の感覚で一方的に思い込むのは、ともすると大きな間違いを生みかねないのです。

では一体何が真実なのでしょうか。

そこで出てくるのが「霊魂学」なのです。