「悪いことしてないから地獄にはいかない。」のか?【その@】
「私は悪いことはしていないから地獄に行くはずがない。良いことも幾つかやってきたし、
天国まで行かないまでも地獄に行くはずがない。」
そう思ったことはありませんか。以前の私はそう思っていました。
はっきりとした根拠はないのですが「悪いことしてないのに地獄なんかに行ったら救われないじゃないか!
そんなことは理不尽だし、ありえない!」と私は思っていたのです。
地上では法律違反をすれば罰則があり裁かれます。悪いことをすれば何かしら制裁があり、
悪いことをしなければ罰則や制裁はないと考えます。
逆もまた然りで、良いことをすれば良いことが返ってくると自然に考えてしまいます。
生まれたころからそういった世界(社会)で生きているので、この考え方は通常であり自然です。
そして、以前の私はその考え方があの世でも通じると思っていたのです。
しかし、契山館で「霊魂学」を学び、この考え方について根本的な間違いがあったことがわかりました。
知るべきは、「あの世はこの世とは全く違う世界だ」ということです。
肉体もなければ物質でできたものは何一つない世界です。
よって世界の法則も必ず違ってくるはずです。
この世ではリンゴを空中で手離せば落下するけれども、あの世ではどうでしょうか。
リンゴを手離すとリンゴが消えるかもしれませんし、浮遊するかもしれません。
そもそもリンゴなんてものはないかもしれません。
また、この世で良いことをすれば良いことが返ってくるかもしれませんが、あの世ではどうなのでしょうか。
この世で良いことをしたからといって天国にいけると考えるのはこの世では自然ですが、あの世では不自然なのです。
この世とあの世は全く違うのです。
そのことを気づくのに私は長い年月を費やしてしまいました。
【そのAに続く】